田中角栄ゆかり 神楽坂「毘沙門前の花屋」が店仕舞
昭和の終わりぐらいまで、花街として隆盛を誇った東京・神楽坂。この街のシンボルで“毘沙門さま”と呼ばれる、善國寺の門前で69年続いた“花屋”が10月3日、住民から惜しまれつつ閉店した。
「義父母が、昭和24年に境内で金魚すくいを始めたのがきっかけでした」
こう語るのは、“毘沙門前の花屋”の冷岡(ひやおか)愛子さん(75)だ。
「金魚すくいは夏場しか仕事にならず、義父母は花も扱い始めました。その後に義父が倒れたので、私が手伝うことになったのです」
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