貴ノ岩が日馬富士に要求していた“法外3千万円” 貴乃花も支援、「暴行事件」法廷闘争待ったなし

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 貴乃花親方(46)と元横綱・日馬富士(34)。昨年、世上を大いに騒がせた当事者2人が、奇しくも、同じタイミングで節目を迎えたのは何の因果だろうか。暴行事件の示談交渉が不調に終わり、いよいよ法廷闘争“待ったなし”――。

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 貴乃花親方が記者会見を行った5日後の9月30日、親方を隘路(あいろ)に追い込むきっかけをつくった日馬富士の姿は、両国国技館にあった。断髪式、正確には「引退断髪披露大相撲」に臨んでいたのである。

 興行はその日の午前11時半にスタートし、メインイベントである断髪式は午後1時前に始まった。落語家の笑福亭鶴瓶や元横綱・朝青龍といった有名人が土俵に上がって大銀杏に鋏を入れる度に会場が沸く。場内が暗くなり、土俵だけにスポットライトが当たったのは午後3時前。司会者が日馬富士の来歴を説明した後、師匠の伊勢ヶ濱親方が粛々と止め鋏を入れた。そして最後、日馬富士は土俵に数秒間口づけをして、花道を去って行ったのである。

 断髪式の前には、露払いに横綱・鶴竜、太刀持ちに横綱・白鵬を従えて土俵入りを披露した日馬富士。約1年前の10月25日夜、これらの顔ぶれに元大関・照ノ富士、そして、貴乃花親方の弟子の貴ノ岩など、モンゴル人力士が中心となって集まった飲み会の席で、問題の暴行事件は起こった。

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