“弄ばれ、コントロールされた…”被害女性が涙の訴え 長谷川博一氏の「性的カウンセリング」を告発

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フラッシュバック!?

 複数の女性クライエントが証言した、生々しい「背徳セックス・カウンセリング」。さて、当の長谷川氏は何と答えるか。

「2人の主観は歪(ゆが)んでいる」としつつ、まず佐々木さんとの肉体関係については、

「奈々子さんからの強引な性的要求に遭い、(彼自身が10代の頃に受けたと主張する性被害の)フラッシュバックが起きて、わけわかんなくなってしまった。最中のことは覚えていない。訪問カウンセリングは彼女からの脅迫(佐々木さんが長谷川氏を責めたこと)をなだめるために行きました」

 しかし、彼はかつて佐々木さんに対してこう認めている。

「(複数回目の性的行為について)冷静に踏ん張って、それはダメだよって言わなかったこっちの責任。ごめんなさい」

 覚えていないのであれば、謝ることもできないはずなのだが……。なおこの長谷川氏の発言は「証拠」が残っている。

 続いて、小笠原さんとの肉体関係を尋ねると、またしても、

「フラッシュバックが起きていたかもしれません。(肉体関係を持ったという)認識はありませんが、彼女がそう主張しているのを知って、もしかしたらそうなのかもしれないなと、漠然と。解離(記憶が飛んだりすること)が起きていたのかもしれない。それまで、そういうことはなかった」

「自分への依存性を高めた」と指摘

 繰り返すが、仮にいかなる経緯、理由があったとしても、カウンセラーがクライエントと肉体関係を持つことは「絶対にやってはいけないこと」である。

 佐々木さんから「SOS」を受けた、元東京都児童相談センターの児童心理司で、現在は自身でオフィスを構えカウンセリングを行っている山脇由貴子氏は、

「自宅に行ったり、添い寝をしたり、そんなことをしたら長谷川氏に対する女性の依存性が高まるのは当たり前じゃないですか。彼は敢(あ)えて自分への依存性を高め、性的な関係をずるずると続けようとしたのではないでしょうかね」

 とした上で、こう断罪する。

「彼の言い分は信じられません。性被害などのトラウマはその直後が一番ひどい。それなのに約40年間フラッシュバックや解離は起きなかったのでしょうか。彼は結婚して子どももいるそうですが、その間、どうしていたというのでしょうか。それに解離とは、一般社会で言えば会議の内容を全部すっぽり忘れてしまうようなもので仕事にならない。カウンセラーを続けるべきではありません。早くご自身の治療に専念されたほうがいいと思います。彼の言っていることが本当なのだとすれば」

 臨床心理学の権威、長谷川博一氏。彼は「床(とこ)」に「臨(のぞ)」み、一体何を積み重ねてきたのだろうか――。

週刊新潮 2018年10月4日号掲載

特集「『宮崎勤』『宅間守』を分析した臨床心理学の権威に裏の顔! 被害女性が告発! 『私が施されたセックス・カウンセリング』」より

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