「吉澤ひとみ」も飲んでいた9%缶チューハイ “ストロング化”するアルコール事情
“酔っすぃー”と茶化すムキもあるが、笑い事ではない。酒気帯び運転とひき逃げ事故を起こした吉澤ひとみ(33)の芸能界引退が発表された。報じられている事件前夜の酒量はじつに「350mlの9%チューハイ」3缶と「ジョッキ半分が焼酎のソーダ割」2杯――。
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上記の報道前から、吉澤が何を飲んでいたかについて「ストロング系チューハイ」を指摘する声は挙がっていた。アルコール度数5%前後の“普通の”缶チューハイよりも高い度数のチューハイ飲料は近年ブームとなっていて、これまでNHK「ニュースウオッチ9」をはじめとした数々のメディアで取り上げられている。
多く挙げられる人気のワケは「安く、手軽に酔える」という点。2008年に登場した「キリン 氷結ストロング」がパイオニアとされるこのジャンルについて、〈缶チューハイ市場は、ストロング系商品にけん引され、この5年間で1・5倍に拡大〉と報じるのは、18年2月22日付「毎日新聞」朝刊だ。
この記事では高アルコールチューハイと共に、「高アルコールビール」も取り上げられ、新製品が続々発売されている旨も紹介されている。
「今年の夏は記録的な暑さでしたが、それでもビールの売上昨年比では減少しました。そんな市場にあって、先行していたストロング系チューハイの売り上げにあやかり、ビール部門もそちらにシフト。各社、高度数のビールを売り出しています。正確な区分的には『第3のビール』になるようですが」
と、わが国の酒の“ストロング化”を解説するのは、業界紙の記者である。その象徴的な商品をいくつか挙げてもらうと、
「サッポロから出ている『LEVEL9贅沢ストロング』は、第3のビールで最も度数の高い9%。高アルコールのチューハイと同じくらいですね。サッポロでいえば8月に出た『サッポロチューハイ99.99』の売り上げも、1カ月で100万ケースと好調のようです。“高純度”のウォッカを使ったことを売りにした商品で、オシャレな商品パッケージと併せ、意識の高い層を狙った印象。個人的な感想では、悪酔いしにくいような……。あとはサンガリアから『スーパーストロング12 レモン』が7月末に発売されましたが、これが今のところ缶チューハイで最高度数の12%。ローソンとポプラ限定の商品です」
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