17歳「新柔道女王」の衝撃 “日本女子は向こう10年勝てない”の声

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 身長172センチ、体重48キロ――女優の菜々緒とほぼ同じプロポーションの女性が、柔道の世界選手権で優勝した。しかもまだ17歳。田村(現姓・谷)亮子の18歳27日を凌ぐ世界女王戴冠の最年少記録である。

 ウクライナのダリア・ビロディド。覚えておいて損はない。というのも、テレビ局関係者によると、

「48キロ級といえば、田村亮子以来、日本女子の看板階級ですが、ビロディドの出現で、“東京五輪どころか向こう10年、この階級で日本人は優勝できない”と囁かれるほど、とてつもなく強い選手なのです」

 ビロディドは、今大会で国際大会7連勝。個人戦も30連勝となった。

 うち3勝は、昨年度世界女王の渡名喜風南(となきふうな)(23)から奪ったものだ。今大会連覇を狙う渡名喜はビロディドを最重点マークしていた。

「腕や脚の長さはビロディドの武器。しかも渡名喜は148センチとひときわ背が低い。そこで、長身の選手をビロディドに見立てて練習を重ねていました」

 決勝の相手はビロディド。ところが、ビロディドの方も渡名喜を研究していた。

「どの位置にいると、渡名喜が引くか、あるいは前に出るか、というのを考えていて、その動きを利用するように技を仕掛けた。柔よく剛を制す、頭を使った賢い柔道です」

 父親は元世界柔道銅メダリストで、母親も柔道家という柔道一家の娘。得意技は内股と大内刈で、決勝でも渡名喜を大内刈できれいに転がして一本勝ちした。

 技のみならず、容姿も美しい。ミスマッチな柔道着姿も見惚れるが、彼女のインスタグラムが凄い。先端ファッションから水着姿まで、まるでスーパーモデルのような趣きである。

「実物を見たらうっとりしますよ。たぶん11月に行われるグランドスラム大阪に出場すると思います」

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週刊新潮 2018年10月4日号掲載

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