安倍陣営の“アッキー隠し”戦略、石破派恫喝は誰? 「自民党総裁選」裏の裏

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“アッキー隠し”の戦略

 目立たない、と言えば、安倍総理の妻、昭恵夫人も今回、全く目立たず、告示日と投開票日に地元事務所に姿を見せたのみだった。“アッキー隠し”という戦略があったに違いないが、一方の石破陣営は、選挙の時以外はほとんど公の場に出ない佳子夫人を前面に押し出す作戦を取り、これが話題となった。

「佳子夫人は地道で真面目な人。石破陣営としては昭恵夫人との対比で勝負できると考えたのだと思います」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

 政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう話す。

「自民党総裁選の一騎打ちは過去に3回あり、そのうちの敗者、小泉純一郎と麻生太郎はその後、総理総裁になった。今後、安倍総理が追い込まれて退陣するような状況になった場合、石破さんにも可能性が出てくるでしょう」

 いずれにせよ、なりふり構わず3期目の扉をこじ開けた安倍総理を待ち受ける道が、平坦なものでないことだけは確かである。

週刊新潮 2018年10月4日号掲載

特集「新聞テレビが報じない 『総裁選』の遺恨十年」より

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