滝沢秀明インタビュー 「ジャニーさん」と激論6時間!僕が「二刀流」を拒絶した理由

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「引退」の必要はあるのか

 ここで生まれる疑問は、「引退」までする必要があるのか、ということ。プロデュース業に挑むにしても、芸能界では歌手や役者との「二刀流」などいくらでもいるし、実際、引退時にジャニー社長自身が「本人にはプレーイングマネージャーの選択肢があることも伝えましたが」と異例のコメントもしているのだ。 

「確かにジャニーさんからは、そうした提案をいただきました。また、ファンの方々からも、ありがたいことに、『もう一度考え直してほしい』とのご意見をいただきました。

 そもそも、今回の決断のキッカケは、『タッキー&翼』の解散です。昨年から活動休止という形を取らせていただきましたが、その後も翼の体調は優れず、この9月で1年間もファンの皆さんを待たせていることになる。ここで僕たちなりのメッセージを届けなければいけないと、話し合いを持ってきました。

 翼とは、デビュー前から、家に毎日のように泊まって、CDデビューの夢を語り合ってきた仲でした。もちろんうまくいかない時もありましたが、2人で良い景色を見たこともある。青春時代を共に過ごした仲間です。

 しかし、ここで一区切りを付けた方が良いのではないか、との結論に至ったんです。

 そこから、僕ら2人がどういう人生を歩んでいくか、と考えた時に、翼が出した結論が退所、僕は引退して、ジャニーさんの下で勉強をさせてもらうということでした。

 僕はやっぱり……ジャニーズが好きなんですよ。本当に。ジャニーズが好きで、もっと良くしたい。そして、ジャニーさんが思い描いているものを形にしたいという思いが強かった。

 実はうちの会社の人って、みんなセルフプロデュースなんです。コンサートも、全グループが自分の手で作り、それをジャニーさんに見ていただいて、ダメなところを指摘してもらう。だから僕らの中では、プロデュース作業をするのは、とても自然なことなんです。

 その中でも、僕はこれまでジャニーさんと仕事をさせていただく機会が多く、余計にそこへの思いが強かったのだと思います。また、後輩たちと仕事をすることも多かったので、アニキのような気持ちで面倒を見てきた。彼らのために何かをしたかった。そして何より大きかったのは、自分自身で『滝沢歌舞伎』の演出を任されるようになった経験です。そこから、人を扱うことの難しさや大変さ、同時に楽しさ、達成感……そういったものを感じるようになりました」

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