示談できていなかった「日馬富士」と「貴ノ岩」 親方引退「貴乃花」の次なる手は…
9月25日に引退を表明した貴乃花親方(46)と、その5日後に断髪式を行った元横綱・日馬富士(34)。昨年10月に起きた“貴ノ岩暴行事件”の当事者がそろって節目を迎えた形だが、まだ事件は“決着”していなかった――。
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白鵬(33)から説教を受けている最中にスマートフォンを操作したことで、貴ノ岩(28)は日馬富士の怒りを買ったとされる。その前段として“ガチンコ”か否かをめぐるモンゴル力士間のトラブルがあった旨を週刊新潮では報じてきた。この事件によって、穏便に解決したい相撲協会と徹底解明を求める貴乃花親方とは、対立する構図となったのだ。
今年3月には内閣府に告発状を提出した貴乃花親方だったが、その後取り下げている。引退会見で“告発状の内容を事実無根と認めるよう、圧力を受けていた”と貴乃花親方が明かしたのは、すでに報じられたとおりである。
一方、こうした動きの裏で、“加害者”である日馬富士と“被害者”貴ノ岩サイドとの間で示談交渉が行われていたことは、全く報じられていない。
「貴ノ岩の代理人弁護士は慰謝料などの名目で3000万円の支払いを求めています」
と明かすのは、相撲協会関係者だ。貴ノ岩の代理人が所属するのは、貴乃花親方が会見を開いた「TMI総合法律事務所」。今年に入って2度、話し合いの席が設けられたが、示談成立には至らなかったと代理人弁護士本人が明かす。
「マスコミの皆さんは示談がすでに成立していると勘違いしているのかもしれませんが、実際には、貴ノ岩は慰謝料どころか入院費などの実費も見舞金ももらっておらず、一銭も賠償されていない」
今後は法廷闘争となるが、そこには貴乃花親方も出廷する見込みだ。その親方には、現在、“参院選出馬説”が囁かれている。永田町関係者は周囲で広まる噂について、
「親方は議員になったあかつきには、パワハラ問題が続発するスポーツ界全般の改革を担う、とされており、いやに具体的なのが気になるところです」
貴乃花親方による相撲協会の“大そうじ”――。10月3日発売の週刊新潮では、政治家転身説を追うと共に、不調に終わった示談交渉の詳細について報じる。