“トンネル爆破未遂事件”もあった「天皇陛下」の鉄道事情 平成で一変

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 まもなく平成時代が幕を閉じる。昭和の空気をたっぷり吸って育った鉄道ファンの私が平成時代を振り返るとき、まず思い浮かべるのが、御召列車である。

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 明治以来、その時代の最良の叡智と技術が注ぎ込まれ、また鉄道員の労を惜しまない準備で仕立てられた御召列車は、いつの時代でも至高の列車である。おさらいをしておこう。御召列車とは、天皇・皇后・皇太后が乗車する列車のことである(「上皇」はどうするのだろう)。国旗が掲げられ、紋章が車両に取り付けられるのはこの列車に限られる。...

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