野党を率いて熱唱万感… 国民民主「玉木代表」の“枝野さんとデュエットしたい”

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 カラオケ店に力の入った歌声が響く。曲は河島英五の「酒と泪と男と女」。マイクを握る玉木雄一郎氏(49)は今月、国民民主党結党後初の代表選を制したばかりだ。歌はストレス解消法なんだそうだが、それにしても堂に入っている。

「(東大の)学生時代、先輩に連れられて行った店で徳永英明の『壊れかけのRadio』を唄ってたら、スカウトされかかったんですよ」

 とは玉木氏ご本人。だがもちろん、歌手にはならず、大蔵官僚から政界へ。

「2005年の衆院選では落選して時間ができまして、地元の香川で盛んな各地のカラオケ大会に顔を出すようになったんです。やがてファンだという方も出てきてくださって。09年の初当選後は集会などで、ご挨拶代わりに一曲披露させていただくこともあります」

 演歌からラップまでレパートリーは幅広く、

「移動の車中、ユーチューブを大音量でかけながら、大声で唄ったりしますよ」

 お気に入りは河島英五だというが、♪忘れてしまいたいことや~、どうしようもない寂しさに~だなんて、あまりに切なく、リアル。

「なんか、今の自分に染み入るものがあって……。泣きたいこと辛いこと、涙を見せず乗り越えなきゃならないことってあるでしょ」

 具体的にどんな時?

「政治の世界は難しいですからね。思った通りにいかない場面や理解されない事柄が多々あって、ですね」

 たしかに党勢も伸び悩み、野党連携もうまくいかない。

 そういえば、立憲民主党の枝野幸男代表もカラオケ好きで知られている。

「枝野さんは乃木坂46、AKB48ですよね。アイドル系がお好きですけど、もとはコーラス部出身の本格派。私は幅広くオールジャンルながら、歌唱法は無手勝流なので。もちろん2人でデュエットしたいですよ。不協和音を奏でることなく」

 現状、枝野氏は強気の独自路線で野党共闘には否定的だ。さて、玉木氏のひとり泣く日々はいつまで続くのだろうか。

週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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