座間9人殺害「白石隆浩」容疑者 マスコミに“カネを払うなら話す”

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元少年Aと似ている

 元東京地検検事の郷原信郎弁護士によれば、

「金を要求する理由は、拘置所での食事や、差し入れに使うためでしょう。白石容疑者はマスコミの取材に対し“長くこのような生活になるので”とも話しているようですが、実際、動機や犯行の経緯を含めて一つ一つの殺人について争点整理を行わなくてはならないので、公判前整理手続きだけでも2年程度かかる可能性があります」

 大阪拘置所の元刑務官・藤田公彦氏は、こうも言う。

「拘置所では、おしりを拭くティッシュも下着も、お金がなければ質の悪い支給品で賄わなければなりません。また、支給してもらうにも、いちいち職員に頭を下げる必要がある。判決が出るのに10年かかったとしても、確定死刑囚としてその後も何十年と拘置所で過ごすわけです。そんな生活を想像して、今後に不安を感じたのかもしれません」

 そう白石容疑者の内面を考察する一方で、

「今回のケースは、神戸連続児童殺傷事件の元少年Aが、手記を出版したのとよく似ています。自身の犯罪体験を金に換えるという手法は、凶悪犯罪者特有の自己中心的な発想で、性根が腐りきっているとしか思えません」(同)

 鬼畜にとっては「監獄地獄」の沙汰も金次第ということか。

週刊新潮 2018年9月27日号掲載

ワイド特集「沈黙は金」より

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