“辺野古移転”で敷地5千平方メートルが高騰 濡れ手で粟の「小沢一郎」別荘錬金術

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資質を問われかねない

 しかし、曲がりなりにも小沢氏は“選良”の身だ。

「そんなことをする政治家は他にいないはず」

 と呆れるのは、政治アナリストの伊藤惇夫氏である。

「彼は国会議員ですので、職務によって得られる情報がある。基地の移設問題についてもそうでしょう。その立場の彼が、米軍基地に近い土地を買うこと自体、インサイダー取引のようなもの、との疑いをかけられてしまう。政治家としての資質を問われかねない行為だと思います」

 拓殖大学の丹羽文生准教授(政治学)も、

「政治家が辺野古近くの土地を買ったという時点で、高騰を見越して買ったと思われても仕方ありません。小沢代表はかつて『国民の生活が第一』と述べていましたが、結局、自分の生活が第一だったのだと思ってしまいます」

 小沢氏の頭に「李下に冠」の譬えはなかったのだろうか。

 さらに、ここに来て気になる疑惑も。この別荘、5年前に工事が完了しているにも拘わらず、現在の法務局の公図を見ても、当該土地の箇所に建物がひとつも存在しない。すなわち、「未登記」の可能性があるのだ。となれば、不動産登記法違反に当たり、最大10万円の過料を科される可能性もある。固定資産税の扱いも気になるところである。

 当の小沢事務所にこの点を問うたが、期日までに回答はなかった。

 ますますきな臭さが漂う、小沢一郎・辺野古別荘。候補をウラで操る当事者の問題だけに、選挙戦に暗い影を落としかねないのである。

週刊新潮 2018年9月20日号掲載

特集「沖縄県知事選の争点『辺野古』に出現! 『小沢一郎』が濡れ手で粟の『バブリー別荘』」より

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