優等生よりも不良や「おバカ」が持て囃される風潮への違和感 ドイツの教育制度を見てみると
元不良自慢は許されるのか
どういうわけだか、子どもの頃からずっと真面目な人よりも、かつてはグレていたのに更生した人のほうが持て囃される風潮には根強いものがある。「元不良」「元総長」といった経歴の芸能人、タレントが昔の武勇伝を語っても、微笑ましい話として受け止められ、下手をすると美談とされるのだ。実際にはその蛮行には被害者や犠牲者がいるはずなのだが、そのへんは特にテレビでは軽視されがちだ。
似たような現象は、「おバカ」に関しても見られる。テレビの世界では、勉強が出来ないこと、知識がないこと、敬語が使えないことも、「おバカ」というネーミングによってあたかも魅力のように持て囃される傾向がある。...