日本軍に美人少佐? 鬼畜兵が中国女性を緊縛! のコメディ 爆笑「中国抗日ドラマ」対談

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日本のテレビ全盛期を彷彿

西谷 何作か見た反日映画には独特で変な、偏見に満ちた世界が広がっていましたけれど、見ていて腹立たしい気持ちにはならなかったんですか?

岩田 むしろバカバカし過ぎて怒る気にもなれず。で、見続けて、アクションドラマとしての出来の良さを感じるようになったんです。私が青春時代を過ごした1970〜80年代は「太陽にほえろ!」や「西部警察」といった刑事ドラマやアクションドラマの黄金期で、派手なカーアクションや爆破シーンに心躍らせたものです。日本ではコンプライアンスの強化や予算の問題でほとんど見られなくなりましたが、中国の抗日ドラマには、こうした日本のテレビ全盛期の作品を彷彿とさせるダイナミックさがある。相手の身体に触れただけで内臓を破壊するとか、『北斗の拳』における北斗神拳のような神業が出てきたり、何でもアリの豪快な設定も娯楽として楽しませてくれるものはあります。

西谷 私が潜入した撮影現場では、大量の火薬を使うシーンがありました。もっとも、使用量を間違えたらしく、異常な高さの火柱が上がって軽い事故が起きていましたが。西部警察でも派手な爆破シーンはお約束でしたよね。

岩田 抗日ドラマって、正義の化身たる中国軍と極悪非道な日本軍という決められたフォーマットのなかで、どのような表現をするかという課題がつきまとっています。その意味では、抗日ドラマの監督って、クラシック音楽の指揮者のような存在かもしれません。「『水戸黄門』と似ている」ともよく言われているんです。

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