大谷翔平、“松井超え”達成でもどうなる「二刀流」の選手生命

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2年必要

 トミー・ジョン手術の経験者、阪神の元ピッチャーで野球解説者の中西清起氏の話を聞いてみよう。

「右肘が固まって顔も洗えないような状態になり、手術を受けたのは27歳のときです。マウンドに立てたのは、術後9カ月目。ただ、球速はイマイチで、肘がしっくりと馴染んで元通りになるまでに2年必要だった。大谷には、いつまでも不安を抱えるより早めの手術を勧めます。今オフにメスを入れれば、来シーズンは本格復帰と行かなくとも、その次は、また160キロのボールが投げられますよ」

 大谷自身は、どう考えているのだろうか。

 前出の記者によれば、

「球団としては、PRP治療で誤魔化しつつ、打者に専念してほしいのが本音。現在、大谷はバッティングが絶好調で、松井秀喜のメジャー1年目のホームラン記録16本も抜きました。なにより、大谷が試合に出続ければ集客が見込めるのです。でも、大谷がエンゼルスを選んだのは二刀流を受け入れてくれたから。1年目で諦めるわけもなく、やはり、トミー・ジョン手術を受けるのではないでしょうか」

 しばらくお預けになっても、二刀流は続いていきそうである。

週刊新潮 2018年9月20日号掲載

ワイド特集「人生のブラックアウト」より

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