小池都知事、“汚染水悪化”でも豊洲開場 根拠なき延長で120億円が無駄に

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ポピュリズム

 舛添要一前都知事に聞くと、

「もともと、豊洲市場は東京ガスの工場跡地でしたから、ある程度、土壌が汚染されていることは計画当初から織り込み済みでした。ただ、何十年も地下水を飲み続ければ健康被害が出るというレベルであるうえに、市場では上水道を使うから地下水が食品に触れることもない。でも、小池さんはいかにも危険であるかのように煽って、“小池旋風”を巻き起こすためのポピュリズムに豊洲移転を利用したのです」

 ところが、“小池旋風”もいまや失速。それでも、小池知事は早くも再選を念頭に置いているという。

 前出の都政担当記者によれば、

「小池さんの最大の関心事は、都知事として東京五輪の舞台に立つこと。このまま行くと、五輪期間中に次の都知事選が行われる。小池さんは混乱を避けるため、任期途中の3年半で退き、改めて都知事選に出馬すると公にしています。しかし、公選法上、同一人物が再選された場合、任期は残った分だけになる。それでは、元も子もない。なので、小池さんは敵対関係にあった自民党に擦り寄り、再選したら任期を延長できる特例法を国会で決議してもらおうとしているのです」

 まさに、取らぬ“緑のたぬき”の皮算用なのだ。

週刊新潮 2018年9月13日号掲載

ワイド特集「玉が弾けて算盤占い」より

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