中国外交部による日本人特派員への“嫌がらせ”が酷すぎる 上司に脅しの電話も…

国際 中国

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産経新聞の中国特派員が、日中高官会談の代表取材から締め出された――

 産経が締め出されるのは今に始まったことではない。その昔、文化大革命中の1967年9月には同社北京支局長が中国政府により追放処分を受け、以来31年間、中国に常駐記者を派遣できない状態が続いた。98年9月に中国総局として再開されるが、その後も中国総局長のビザが発給されないということもあった。

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 8月29日、中国・北京で開催された王毅国務委員兼外相と日本の秋葉剛男外務事務次官との会談で、代表取材の一員だった産経新聞記者の参加が中国当局により拒否された。

 無論、秋葉次官はじめ駐中国大使が抗議。翌30日には、菅義偉官房長官が「表現の自由を含む自由、基本的人権の尊重、法の支配は国際社会における普遍的な価値であり、いかなる国においてもその保障は重要だ」と発表した。

 同じ30日、日本からの抗議に対し、硬い表情で強気の発言を繰り返す中国外務省の名物報道官・華春瑩女史はこう反論した。

「こうした理不尽な抗議は受け入れられない。メディアが駐在国の法律を守り、その政府と協力を進め、駐在国の状況について客観的かつ公正に報道するよう教育しなければならない。これは基本的な常識だ」

 どうやら、中国の常識は、世界基準とは異なるらしい。

 また、31日には英BBC放送や米ウォールストリート・ジャーナル紙など北京駐在の特派員らで組織する「駐華外国記者協会」も声明を発表した。「いかなる説明もなく特定のメディアを取材から締め出すことに反対する」とし、「同様のことを中国政府はこれまでも行ってきた」とも――。外国人記者にとって中国は、かなり取材困難な国のようだ。

 中国政府に耳の痛いことも報じる産経は尚のこと。そこで元産経新聞記者で2002年から08年まで中国総局で勤務した福島香織氏に、中国取材の実態を聞いてみた。

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