総裁選どっちに付くんだ! 「小泉進次郎」に「森山裕」は怒髪天

国内 政治

  • ブックマーク

 言うべきか、言わざるべきか――。

 目下、安倍晋三総理の優勢が伝えられる自民党総裁選において、最大の関心は小泉進次郎筆頭副幹事長(37)が支持候補を表明するかどうか、に集まっている。だが、8月31日、視察先の長野県伊那市で進次郎氏は記者団に、

「さすが自民党と思われる総裁選にしてもらいたい」

 そう煙に巻き、なお食い下がる記者に、

「電車がありますから」

 と、質問を打ち切った。

 政治部デスクが言う。

「そもそも、今回は農業関連の視察だったので、小泉さんは同行記者に対し、総裁選について質問をしないでほしいと、暗に仄(ほの)めかしていました。ですが、こちらとしては聞かざるを得ません。もちろん、答えないのは分かっているんですけど……」

 うんざりしているのは番記者だけではない。

「森山裕国対委員長(73)が最近、オフレコで手厳しいことを言っています」(同)

 森山氏は石原派の所属で、同派が安倍支持となったのは氏の功績とされる。

「例えば、“6年前のペーペーと違うのだから、(支持候補を)言わないのはおかしい”とか、“聞かれても答えず何様だ、石破支持ならそう言えばいい。議員がどのくらいついてくるかで、自分の実力が分かるだろ”と辛辣(しんらつ)です。挙句の果てに“良い指導役がいないんでしょうなあ”と皮肉っていました」(同)

 その理由について、別の記者に解説を請うと、

「進次郎さんが進めていた国会改革が気に食わなかったからですよ。本来、そうした改革は国対を通して議論すべきところ、彼は超党派議連を作って提言を提出しました。また、進次郎さんが主張した党首討論の夜開催に“見世物じゃない”と、その中身についても森山さんは苦言を呈していた。それを今も引きずっているのです」

 静穏を求めたはずの沈黙が、逆に軋轢(あつれき)を生んでいる。

週刊新潮 2018年9月13日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。