生稲晃子が語る「5回の手術」と「乳房再建」 私はこうして「乳がん」から生還した

ドクター新潮 医療 がん

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 最初に乳がんの告知を受けたのは、今から8年前、42歳の時です。見つかったがんは、乳輪の少し奥に8ミリとごく小さく、ステージもI。少し安心しました。乳房を全部摘出(全摘)してしまう手術ではなく、私の場合は「乳房温存術」といって、乳輪に沿って胸を数センチ切開して、腫瘍を取り除いて頂きました。2時間ほどで済む手術で、翌々日に退院できたのです。

 ところが、病理検査で切除したがん細胞を調べると、転移しやすい「浸潤性がん」だと分かった。手術でハイ終わりとならず、放射線やホルモン治療などで、体内に残った可能性のあるがんの転移を抑える必要がありました。...

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