“ジャーキー”“ささみ”でも実は… 穀類主体フードで「胃腸炎」「アレルギー」多発 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト

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愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト(6)

 食べてはいけないペットフードを論じるにあたっては、添加物の危険性以上に「原材料」について留意したい。前回取り上げたのは、「○○副産物」や「○○ミール」との表記がある商品。一般的に「副産物」とは、家畜から人間の食する部分を抜いた残りの部分を指す。飼育段階で投与されたホルモンなどが高濃度で蓄積している可能性があると、獣医で『食べてはいけない! ペットフード大解剖』の著者・堺英一郎氏は指摘するのだ。

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 続いて、「原材料」でぜひ気を遣いたいのが、「穀類」についてである。

 ペットフードの裏には、原材料の表示があるが、

「ここを見て、一番初めに記されている原料が『穀物』の類であれば、その商品は避けた方が良いですね」

 と述べるのは、ナチュラル系のペットフード販売会社「リフレックス」の水上晴由代表である。

 原材料表示は、使用量の多い順の記載と定められている。先頭に記されているということは、それが製品の中で一番多い原材料ということを意味する。

 しかし、そもそも猫は完全に肉食。犬も祖先がオオカミだからもともと肉食だが、人間に飼われることで雑食化していった経緯がある。

「ですから、その胃や腸は、穀類の消化に不向き。トウモロコシや、小麦、大豆といった穀類を多めに摂取すると消化器官が不調になる。特にトウモロコシは影響が大きく、黄色い胃液を吐いたり、便に粘膜が混ざったりしてくることがあるのです。さらには、アレルギーによる皮膚炎、耳の炎症、関節炎などに繋がるケースもあります」

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