枝野幸男、記者とのオフ懇で「AKB」熱唱 “翼はいらない”の真意は…

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言動の整合性は

 立憲民主党代表の熱唱を、政治部記者が明かす。

「『翼はいらない』に、“今僕の目指す場所が思いつかない”という歌詞がありまして。これには一同爆笑でしたね」

 エダノンと呼ばれ囃された昨秋を思い出したのかもしれない。歌が終わるや、調子よく、こう切り出した。

「野党議員全員に言いたい。翼はいらない、って。みんな翼で飛ぼうとして失敗する。道を歩けばいいんです。だから、党と党の合併をして人数を増やすようなことはしたくないんだ」

 思いがこもっていそうではある。しかし、〈翼はいらない 夢があればいい 大地を踏みしめながら ゆっくり歩こう〉なんて歌詞もある。単なるパクリか。それとも、AKB48の歌で笑いをとりつつ、野党共闘への深謀遠慮を仄めかしたか。その点をご本人に訊ねたものの、

「プライベートのことですので、とくにコメントはありません」

 というのみ。だが、政治ジャーナリストの角谷浩一氏の指摘は傾聴に値する。

「沖縄県知事選の告示が9月13日に迫っているのに、枝野さんは立場を明確にできないままでした。本来ならば野党は、オール沖縄として辺野古移設反対派の玉城デニー氏でまとまり、与党と対峙すべきですよね」

 そんななか、立憲は8月末の沖縄県連設立を決めた。

「しかし、枝野さんは菅直人内閣時代の官房長官兼沖縄北方担当大臣。辺野古移設推進の立場でした。過去の言動との整合性が問われかねないので、辺野古移設反対は強く打ち出しにくい。少なくとも“翼はいらない”などと悦に入っている場合ではないはずです」

 ひょっとして、目指す場所が思いつかない?

週刊新潮 2018年9月6日号掲載

ワイド特集「人生の収支決算」より

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