これが主食なら「短命」との衝撃データ! ヒトには使用されない「廃棄肉」商品 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト

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「ミール」「副産物」が含まれる外国産商品リスト

 掲載の表では、大手メーカーの「副産物」や「ミール」を使用している製品のうち、原産国が外国のものを列挙した。

 各社に見解を聞くと、

「ペットにとって安全であり、必要な栄養価が担保され、おいしく食べることができる製品を提供することを第一に考えております」(マースジャパン)

「弊社が使用しているミールは、ペットの有用な栄養源と考えております」(ネスレ日本)

「弊社製品には米国農務省の管理の下で生産されたチキンミールを使用しております。また、アメリカでは食肉用に加工処理される日の14日前までに、抗生物質の使用を中止する様に規制されております。ご指摘は当てはまらないものと考えます」(ユニ・チャーム)

 と、いずれも大要、自社製品の安全性を強調した。

 もちろん、これらの製品がすべて上記の危険性があると指摘するワケではない。

 しかし、元農林水産大臣の山田正彦氏は、

「議員時代、アメリカの食肉加工処理場を見学しましたが、髄液を抜かずに家畜を処理したり、熱水でなく水で洗浄したりと、その管理状況は、日本のものとはかなり差がありました」

 と言う。

「ドイツのペットフードでは、『副産物』『ミール』といった原材料は、ほとんど目にしなかったですね」

 と述べるのは、「ペット法学会」副理事長の吉田眞澄弁護士。吉田氏は、動物愛護の先進国として名高いドイツに留学した経験を持つ。

「ドイツは飼い主のほとんどが飼育前に『犬の学校』に通うほど、ペットに対して意識の高い国。ここでペットフードについての教育も受けます。ですから、『副産物』『ミール』といった、何が入っているか、どのような処理をされたか不明確な製品には、ほとんど手を出さないのです」

 さて、日本のあなたはどのような“選択”をするか。

 ちなみに、ここに挙げたフードは「外国産」に絞ったが、海外由来の「副産物」や「ミール」を使用しているのは、これだけに留まらない。「副産物」「ミール」を海外から輸入し、国内で加工した製品は、「国産」表示となる。気になる向きは、直接、メーカーに問い合わせるのがベストだ。

(6)へつづく

週刊新潮 2018年8月30日号掲載

特集「危ない実名リスト! 第3弾『愛猫』『愛犬』が食べてはいけない『ペットフード』」より

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