これが主食なら「短命」との衝撃データ! ヒトには使用されない「廃棄肉」商品 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
「○○副産物」「○○ミール」が意味するもの
前回までは、ペットフードの添加物の危険性について論じてきた。が、添加物よりもペットの健康に影響が大きいのは、そもそもの「原材料」である。
留意点はないのか。
「原材料に、『〇〇副産物』や『〇〇ミール』との表記があるもの、これについては留保が必要です」
と述べるのは、獣医で『食べてはいけない! ペットフード大解剖』の著者・堺英一郎氏。確かに人間の食料品では、あまり見たことのない表記である。
一般論として言えば、「副産物」とは、屠畜場などに出した家畜から、人間の食する部分を抜いた、残りの部分である。具体的に言えば、骨、皮、臓器、頭、足、脂、血液といった部分が含まれる。これらがレンダリング工場に送られ、加熱、粉砕される。この粉末状にされたものが「ミール」と呼ばれ、ペットフードに利用されているワケだ。
こうして聞くと、これが「わが子」の口に入っているのかと、ギョッとする向きも少なくないであろう。
これにどのような“危険”が潜んでいる可能性があるのか。
中で注目したいのは、海外産ペットフードのそれである。
前出の堺氏が言う。
「こうした副産物には、家畜の飼育段階で投与された抗生剤や、成長を促すホルモンが、高濃度で蓄積している可能性がある。そしてこれらは、国産より海外産においてより多く投与される傾向にあります。これらは、人間には使用されず、廃棄されることも多いですが、栄養素も含まれ、何より値段が安い。そのために、ペットフードには利用されているのです」
これら「抗生剤」「ホルモン」の問題点について、『怖い中国食品、不気味なアメリカ食品』の著書を持つ、ノンフィクション作家の奥野修司氏は言う。
「抗生物質は、感染症予防と同時に、家畜を早く太らせる効果を持つので、餌に混ぜて与えられるのです。これらは解体後もそのまま残ることがあり、それらを継続して食べると、摂取した方も体内に耐性菌が作られ、腸内細菌のバランスが崩れてアレルギーなどを引き起こす可能性があるのです」
また、ホルモンは、やはり家畜の成長を早めるために投与される。よく知られているのは、女性ホルモンのエストロゲンだ。が、
「これらには、前立腺がんや乳がんなど、ホルモン系のがんの発がんリスクが高まることが数々の研究で証明されています」(同)
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