iPS細胞治療の最新フェーズ ドパミン神経細胞移植で「寝たきりゼロ」、心機能を回復させる「魔法のシート」

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不治の病に「iPS細胞治療」の最新フェーズ(1/2)

 iPS細胞が世に認知されて十余年が経つ。名付け親としてノーベル賞を授けられた京都大学・山中伸弥教授が論文を出したのが2007年。以来、再生医療への研究が本格化したが、今年は大きな進展が幾つもあった。専門医も驚嘆する最新フェーズを紹介しよう。

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「iPS細胞」の名は誰もが知っていても、いったい我々にどれだけ恩恵があるのか。細胞という目には見えないモノだけに、その実態はどうも分りづらい。

 今回ご紹介するのは、これまで不治の病とされてきた医療の常識を、iPS細胞を使った再生医療で克服しようとする人々の姿だ。...

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