侍従日記が明るみに出す「昭和天皇」戦争責任の苦悩 “東宮ちゃん”今上天皇に引き継がれたもの
「昭和天皇」戦争責任の苦悩が生んだ「今上陛下」の「制服アレルギー」(1/2)
「戦争責任のことをいわれる」――。今般、公となった元侍従による日記には、昭和天皇の偽らざる肉声が赤裸々に綴られていた。敗戦の責任を明言できない苦悩。やまぬ譲位への思い。それは今上陛下に引き継がれ、「制服アレルギー」に繋がって行ったのである。
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歴史にイフはないけれど、決断の連続である人生(life)の真ん中には【if】が潜んでいる。それは単に言葉遊びとしてのみならず、あのとき別の選択をしていたなら……と考えたことが一度ならず誰にもあるはずだ、という人生の虚しさを言い当ててもいる。...