石破茂、“裏切り者”扱いに反論 総裁選めぐる安倍陣営の“殲滅作戦”への対抗手段は…

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石破氏の反論は…

 党内から「裏切り者」の声があがっている石破氏本人の反論。

「私は権力闘争でも何でもなく、当時、党で決めたことを党が守ろうとしなかったので、離党せざるを得なくなった。そもそも自民党が下野したのは何でなんですか? 麻生さん(太郎・財務相)が総裁の時に下野したのも、党のイメージが国民から嫌われちゃったからでしょうよ。なぜ下野したのかきちんと検証もしないまま、裏切り者だの何だの言っていると、結局、改革をやる気なんてなくなっちゃいますよ」

 他方、前回の冒頭で紹介した「石破派差別講演」の翌日(※前回参照)、視察先の鹿児島県内の牛舎の前で安倍総理に「講演の手応えは?」と直撃したところ、

「良かったですよ」

 と、余裕の笑み。「石破派血祭り」の首尾も上々といったところか。

「地方票は競る可能性がありますが、議員票の8割くらいは安倍総理が取る見込み。安倍磐石の情勢は変わりません」(政治アナリストの伊藤惇夫氏)

 果たして、下馬評通り石破氏は蹴散らされ、干し上げられてしまうのか――。

「決戦」にして「血戦」が始まろうとしている。

週刊新潮 2018年9月6日号掲載

特集「『石破茂は裏切り者』! 子どもには聞かせられない『安倍総理』の『総裁選オフレコ発言録』」より

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