「消滅可能性都市」東京の恐るべき実態

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地域再生の成功学(5)

「空き家」問題は地方特有のものと勘違いされがちだが、じつはもっとも空き家数が急増し、日本経済に負の影響をもたらすと懸念されているのは東京都である。

「千代田・中央・港区などのごく一部を除けば、東京も地方都市のひとつに過ぎない」と看破するのは、東京神田の空きビル街の再生プロジェクトをはじめ、日本全国で遊休不動産を活用した「現代版家守」をプロデュースする清水義次さんだ。

 この清水さんの見方に賛同するのは、地域振興の専門家の藻谷浩介さんだ。藻谷さんの著書『完本 しなやかな日本列島のつくりかた』(新潮文庫刊)に収録された2人の対談から、一部を再構成してお伝えしよう。...

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