韓国では“国際的な恥”報道も… 「ジャカルタ買春」騒動に元代表監督らが明かす“本音”

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“国際的な恥”

 日本バスケットボール協会関係者によれば、

「今回の事件は、4人が(現地女性と)交渉中のところに、アジア大会で取材に来た、朝日新聞のカメラマンが偶然居合わせたことがキッカケ。カメラマンはそれを見、カメラに収め、JOCに確認取材をかけた」

 8月17日未明と伝えられるその時刻に、なぜカメラマンがそんな場にいたのかという疑問はともかく、さすが誤報を飛ばしてまで慰安婦問題を報じた新聞だ。この手の追及に熱心なのは結構だが、一方で、

「多くのメディアにとって、ピュアな正義感で誰かを叩くのは快感なのだと思います。しかし、この調子だと、スポーツ選手が信号無視をしたくらいで叩かれる世の中がいつか来るんじゃないか、と」(社会学者の古市憲寿氏)

 朝日も、

「大した話じゃないんだから、カメラマンはその場で“まずいよ”って止めてあげても良かった。あるいは、自分も仲間に入って、“5人なら安いでしょ”くらいのことを言えば、彼らだって笑ってやめたはず」(テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏)

 という程度の、余裕ある対応でも良かったのである。

 当の朝日に見解を聞くと、「取材に関することはお答えできません」とにべもないが、彼らの中にだって、その手のお店に通うムキは数多(あまた)いるはず。君子ぶるのも滑稽である。

 そうした結果、地元ジャカルタでは、

「その地区は、売春街だとの噂がすっかり広まってしまい、店には閑古鳥が鳴いています。現地紙の中には、“日本はそこまで厳しいの?”“選手がかわいそう”という論調のところも見られますね」(アジア風俗専門誌「アジアン王国」編集長の奥岳氏)

 他方、喜ぶのはあの国で、

「韓国では、“日本選手の性売買は国際的な恥”“日本のスポーツ界の底辺を流れる道徳性の水準”などと批判。前回のアジア大会で起きた日本選手の窃盗事件が蒸し返され、“またも醜態”などとも報じられています」(韓国在住ライター)

 少し頭を冷やしてみれば、結局、誰の得にもならなかった「買春」騒動。買う方もバカ。しかし、騒ぐ方はもっと……。

 ちなみに、バスケ代表はアジア大会準々決勝であえなく姿を消した。

週刊新潮 2018年9月6日号掲載

特集「『バスケ日本代表』の未来を潰した『朝日新聞』 そんなに悪いか『ジャカルタ買春』!」より

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