バスケ日本代表「ジャカルタ買春」はそんなに悪いか 政治家は不問、“歪んだナショナリズム”指摘も

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政治家は不問

 なるほど、これと対比したいのが政治家である。

 例えば、かつて佐田玄一郎・元行革担当大臣は、女子大生との1回4万円の“援助交際”、また、新藤義孝・元総務大臣も、ソープランドへの手慣れた“訪問”を証拠写真付きで報じられたことがある。倫理的であれと言うのなら、こちらの方がその資格を問われて当然なのに、両名とも、不問に付されたも同然で、その後も代議士の職を全うしているのである。

「政治家であろうと、財界の大物、学者、警察官であろうと、買春をしている人はそりゃいるでしょう」

 と、評論家の呉智英氏は言う。

「それを考慮すれば、バスケ選手の彼らが“不適格”とまで言えるのか。ここまで処分される必要があったのか、甚だ疑問です」

 もっとも、わざわざ目立つ格好で行く必要はなかった。その意味では“頭が”悪いと思いますが――と笑うのである。

「報道されなきゃ、被害者のいない話でした」

 と、これは、比較文学者・小谷野敦氏の感想である。

「今もってそんなに重大な問題とは思えない。海外に行ったスポーツ選手はみな日本を代表している? 大仰過ぎますよね。本当にそう考えているのであれば、それは歪んだナショナリズムと言うしかありません」

週刊新潮 2018年9月6日号掲載

特集「『バスケ日本代表』の未来を潰した『朝日新聞』 そんなに悪いか『ジャカルタ買春』!」より

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