海外で食品使用NGの有害物質! ラットでがん発生「酸化防止剤」入り商品 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
ラットで「がん発生」
BHAは正式には、ブチルヒドロキシアニソールと呼ばれる。
フードメーカーでの勤務経験を持つ、食品評論家の小薮浩二郎氏によれば、
「名古屋市立大学の伊東信行教授の研究で、ラットに2年間与えると胃がんが発生したことが明らかになっています。人間はもちろん、ペットフードにも使用を控えるべき危険な物質です」
そうした研究から、厚労省も一度は、食品への使用を厳しく制限した「曰くつき」の添加物である。
他方のBHTは、正式名称、ジブチルヒドロキシトルエン。
こちらについても、
〈ラットに0・1%BHT含有食餌16週間投与では、肝、副腎の肥大が認められ、1・35%群では、体重減少および死亡が認められた〉(『食品添加物ハンドブック』[光生館]より)
との研究データがある。
それゆえか、オーストラリアやカナダ、イタリア、スイスなどの国では、ヒトの食品への添加物としては許可されていない。
日本の「ペットフード安全法」では、危険性が認識される5つの添加物に使用上限値が設定されているが、BHAとBHTはこの中に入っているのだ。
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