「みやぞん」トライアスロンは失敗の声 「24時間TV」のバラエティ化もかなり深刻

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走る意味はどこに

「かつて間寛平(69)は、阪神淡路大震災を受け、神戸から1週間をかけて日本武道館まで走破したこともありました。赤井英和(59)は、一般人の繋いだタスキを日本武道館に届けた。これらは、意気消沈していた日本人を盛り立てる、まさにチャリティーマラソンとして、走る意味があったと思います。しかし今回のトライアスロンは、若手お笑い芸人のみやぞんに、無理やり、意味もなく、スイム、バイク、マラソンをやらせたにすぎません。毎年、走る理由も説明されますが、今年は『母がくれた魔法の言葉“プラッチコウ(プラス思考)』というのも、甲子園で話題になった済美高校の校歌の一節“魔法の合いことば”をとってつけたようでピンと来ません。明らかな後付けで感動的な話にもなりませんでした」(放送作家)

 その違和感は、トライアスロンのみならず、番組全体を通しても感じられたとも言う。

「タレントに頼りすぎ、タレントが目立ちすぎでした。番組史上初の応援団長・出川哲朗(54)の起用に始まり、ウッチャンナンチャン、ヒロミ(53)、坂上忍(51)、サンドウィッチマン、イモトアヤコ(32)、くっきー(42)にひょっこりはん(31)まで、バラエティ色が非常に濃い顔ぶれでした。メインパーソナリティーのSexy Zoneがあまりに頼りないため、それをカバーする作戦だったのでしょうが、“セクゾ”ファンにとっては物足りなかったかもしれません。人気者が参加しているので仕方ないところもありますが、『義足少女の立山登頂』や『南原のブラインドダンス』、『YOSHIKIと盲目のドラマー少年』などもタレントの方が目立ってしまいました。唯一好印象だったのが、チャリティーパーソナリティーの木村佳乃(42)で、MCぶりも高評価で、『イッテQ 女芸人軍団』の一員として“ヲタ芸”にも力一杯参加していたのが印象的でした」(同)

「24時間テレビ」の瞬間最高視聴率は終了直前の34.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区 ※以下同じ) 、平均視聴率は15.2%だった。昨年の瞬間最高視聴率は40.5%、平均18.6%だったが……。

「日テレにとって、平均で15.2%はガッカリな数字でしょう。危機感を募らせる結果だと思いますよ。ましてや視聴者が嫌悪感を募らせるものになってしまった。新元号初の24時間テレビで失敗は許されません。すでに来年に向け、始動しているかもしれません」(同)

週刊新潮WEB取材班

2018年9月3日掲載

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