知られざる「西城秀樹さん」悲恋 プロポーズを2度断った令嬢

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「結婚を前提に」

 いうまでもないが、昔の秀樹はモテにモテた。

「番組の審査員かなにかで西城さんと知り合った外国の有名人で、本気で惚れて追いかけていったお姉さんが2人いましたよ」

 と、芸能レポーターの石川敏男氏が言えば、ほかの芸能レポーターも、

「若い女性タレントと2人でマンションに、なんてことも。事務所が強く口止めして、表に出ることが少なかったんです」

 だが、生涯の伴侶は令嬢、という理想でもあったのか、

「00年前後のこと、ある音楽事務所のパーティの席で、秀樹はたまたま出席していた一般人のお嬢さんに一目ぼれしたんです」

 と、さる経営者が語る。

「その事務所は当時、音楽家や芸能人を集めたパーティを開いて、財界人脈を作っていた。そこに、ある損害保険会社の社長の奥さんとお嬢さんが出席しました。秀樹は20代中ごろだったお嬢さんをすぐに気に入って、とりあえずその場ではメルアドを交換。一度2人で会うと、初デートでいきなり求婚したんです」

 ヒデキから求婚! 感激のあまり卒倒してしまう女子も多かっただろうに、

「お嬢さんは“知り合ったばかりなので、お答えできません”と断った。帰宅して、念のために両親に話すと“芸能人との結婚など絶対にダメ”。その後も、秀樹から“結婚を前提にお付き合いしたい”というメールが届いたけど、丁重にお断りしたそうです。断られながら、また申し込んだ秀樹は、“スターの自分なら断られない”と多少自意識過剰だったようで、それだけにショックだったでしょうね」(同)

 美紀さんとの交際が始まったのは00年9月ごろ。傷だらけの秀樹の前に現れた救いの女神だったのだ。秀樹は婚約会見で「この年まで独身でしたが、決まるときには決まるんだなあ」と語ったが、偽らざる実感だったのだと、いまわかる。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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