辞任から1年 「稲田朋美」元防衛相語る“スキャンダル防衛隊”設立

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女性は目立つ

 ともあれ、昨年10月の衆院選を経て、思うところがあったそうで、

「選挙では私も含め、豊田真由子さんや山尾志桜里さんらがよく批判されました。女性活躍とはいえ、女性は前面に出ると、目立ちますし、マスコミにも取り上げられやすい。ですから、女性議員同士、相談できる会があってもいいのでは、と同期の猪口邦子議員と話をしたんです。そこで、2005年の初当選時、新人の女性議員16人と作った“16会”という同期会を自民党の後輩議員にまで拡大して“16会プラス”を作ることになりました」

 5月に初会合を開いた。

「集まったのは10人以上。その時は東京駅近くで食事をしながら各々の選挙区事情についてなど、お話をしました。これからは、大臣時代の経験が役に立つのではと思います。何か自身にスキャンダルがあった時にこういう風にマスコミ対応をした方がいい、と私からアドバイスもできる。また、女性講師を呼んで勉強会をすることも考えています」

 ご自身の今後については、

「政治家としての原点に立ち返って、勉強もし、仲間作りもしていきたい。何かこの役職をやりたいとか、そういうことを言うべきではないと思っています」

 殊勝な言葉遣いから“防衛力”強化の痕が滲むのだった。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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