殺人未遂で逮捕の「女子高生コンクリ殺人」元少年 刺された被害者が語る一部始終

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 29年前に逮捕された「綾瀬女子高生コンクリ詰め殺人」の“元少年”が、殺人未遂容疑でまたしても逮捕されていた――と報じたのは、8月21日付「デイリー新潮」だった。警棒とナイフで襲われた被害者が、その一部始終を明かす。

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 当時17歳だった被害者を40日以上にわたって監禁、吐き気を催すほどの暴力行為によって死に至らしめた事件の“現場”となったのが、当時16歳の少年が両親らと暮らしていた綾瀬の一軒家だった。

 その元少年こそ、このたび逮捕された湊伸治容疑者(45)である。

「身長は160センチくらい。ガタイは良かった。面識はありません。何を言っているのかよく分からない、危ない雰囲気があった。シャブでもやっていそうな、オラついた感じ」

 と、事件が起きた8月19日を振り返るのは、被害者の会社員男性(32)だ。場所は、埼玉県川口市内のアパート前の駐車場。男性がここに車を停めたところ、別の駐車スペースの車の中にいた湊容疑者が、男性の方へ寄ってきたという。

 湊容疑者に因縁をつけられ、「何だよ」と返したところ、4、5発殴られたという男性。男性の後輩が止めに入るも、湊容疑者がズボンから取り出した警棒によって、男性は肩に傷を負った。

「ヤツの頭を腕で固めて首を締め上げると、足をバタつかせてもがいていた。その隙に後輩が警棒を取り上げました」

 決着は付いた――被害男性がそう思い、車に乗り込み発車しようとすると、湊容疑者はふたたび運転席めがけて飛びかかってきたという。その手にはナイフがあった。

「一瞬の隙を突かれただけだったので深手を負わずにすみましたが、首の後ろから血がドボドボと溢れ出てきた」

 その段階で、警察に通報。

「犯人の名前は刑事から教えてもらっていたので、スマホで調べたら『綾瀬コンクリ事件』の犯人だと分かって……。さすがにぞっとしました」

 綾瀬の事件で確定した湊容疑者の刑は、懲役5年以上9年以下の不定期刑。これで“更生”したはずの湊容疑者が起こした今回の殺人未遂事件が、少年法の「敗北」であることは明らかである。

 8月30日発売の週刊新潮では、出所後の湊容疑者の足取り、“鬼畜少年”を育んだ共産党一家のその後などと併せ、本件を詳しく報じている。

週刊新潮 2018年9月6日号掲載

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