今も病魔と闘う「長嶋茂雄」 リハビリ取材歴14年のジャーナリストが気づいていた“ある異変”
「本当はあまり良くはない」
入院したのは事実だが、重篤な症状ではなく、回復傾向にある――。球団の発表を元にしたこれらの記事から読み取れるのはそうした現状で、実際、ミスターの周囲から漏れ伝わってくるのも、「大丈夫」「大事ではない」との説明であった。
ミスターと親交がある元プロ野球選手の張本勲氏はこう語る。
「入院についての記事が出た1週間くらい後、40年近く長嶋さんのドライバーを務めていらっしゃる方に連絡して様子を尋ねたら、“旦那さまは大丈夫ですよ”と仰るので、彼がそう言うのなら大丈夫なんだろうなと思っていました」
デーブ大久保こと大久保博元氏に聞いても、
「長嶋さんと仲の良い番組制作会社の社長さんに“監督、入院してるらしいじゃないっすか”って聞いたら、“いや、大丈夫だよ”って言っていました」
ちなみにデーブ氏は8月17日にはミスターの長男の長嶋一茂氏とも電話で話をしたという。
「監督の話は出なかったっすね。僕がCSでやっているプロ野球ニュースのMCの時にお化けの話をしようと思って、カズさん(一茂氏のこと)に、“お化け、見たことあるんですか?”って聞いたら、“立教高校の時にあったよ”って。話はそれで終わりです」(同)
本誌(「週刊新潮」)が取材したミスターの古い知人も、
「元気一杯ですよ。もうじき退院でしょう。(東京オリンピックも)大丈夫じゃないですかね」
と、最初は話していた。
が、同じ日の夜、わざわざ本誌記者に連絡してきて、こう明かしたのである。
「さっきはああやって話したけれど、本当はあまり良くはない……」
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