劣勢「小池百合子」の挽回策 イベント出ずっぱり

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会見室はガラガラ

「都民ファーストブームに沸いた昨年の総選挙までは、会見室には何十台ものテレビカメラが置かれ、記者で溢れ返っていました。それが、最近はガラガラ。カメラも5、6台ぐらいしかありません」(同)

 それも致し方ないというべきか。都民ファースト=希望の党の躍進が期待された総選挙は彼女の失言がもとで“失速”してしまったのはご存じのとおり。築地の豊洲移転問題でも結論を長引かせるなど、出てくるのは期待外れな話ばかり。

 それだけではない。

「今年の4月に行われた練馬区議の補選では、都民ファーストの候補2人が落選してしまい、彼女の足元も崩れ出している。このままでは、次の都知事選で再選できない可能性も出てきたのです」(都政担当記者)

 最近もカイロ大学首席卒業という学歴が実際には嘘だったのではないかという疑惑が噴出するなど、踏んだり蹴ったりの小池氏だが、挽回策はあるのだろうか。次の都知事選は任期満了がオリンピックの開催中になってしまうため、目下、前倒しが検討されている。

 そこで政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏によると、

「小池さんとしては、何とか劣勢をはね返したい。自分のところにイベントの情報を集約させたり、出席回数を増やしているのは、そのためでしょう」

 つまり、テレビカメラが減ったのなら自分から出て行って映ればいい、というわけか。

 やたらと目立つイベント巡りは、小池流のドブ板作戦だったのである。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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