「手縛っていい?」で再就職の手を縛られた「福田財務次官」の転身先

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財務省の「先輩」も

 法曹関係者によると、

「司法試験は、数十年以上前の合格でも資格は有効なのです。福田さんの場合は、最短で9月までに司法研修所に応募し、12月から始まる研修を受ければ約1年後には弁護士資格を得られることになります」

 それにしても、セクハラ発言をいまだに反省もしていない人物が、法曹の世界で復活するのはいかがなものなのか。実際、最高裁の「司法修習生採用選考審査基準」には、不採用の条件が明記されている。

〈品位を辱める行状により、司法修習生たるに適しない者〉

 福田氏もこれにぴったり該当すると思われるのだが、司法研修所で教官を務めたことのある菊地幸夫弁護士が言うのだ。

「全共闘時代に火炎瓶を投げていたような学生も弁護士になっていますから、実際のところ、あまりうるさくないのです」

 そういえば、過剰接待で問題になった大蔵省証券局長(当時)の長野厖士(あつし)氏も辞職後は司法研修所に進み今は弁護士である。

 近所の公園で法律書を広げる姿も目撃された福田氏が、胸に弁護士バッジを付けられるのは、早くても再来年の春から。セクハラ裁判の弁護は論外としても、こっそり顧問料を払ってくれる企業ならあるという。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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