東京上空は半分、米軍のもの―― 西から羽田に向かう旅客機が房総半島まで遠回りするワケ

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 西から羽田に向かう旅客機が、千葉・房総半島まで遠回りするのはどうしてか? 約70年にわたり占有されたままの、1都8県に跨る「空域」について、元防衛事務次官の守屋武昌氏が解説する。(以下、「新潮45」2018年9月号より転載)

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 6月12日、シンガポールにおいて史上初となる米朝会談が実施された。北朝鮮の非核化がもっぱら焦点となっていたが、それほど平和的なものとして私は見ていない。ただし、ここにおいて在韓米軍、すなわち陸海空合わせて2万8千人あまりの兵力の撤退が現実味を帯びてきた。...

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