日大「井上コーチ」実家経営のケーキ屋が撤退 “大学バウムクーヘン”卸し

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消えた“井上ケーキ店”

「お姉さんは広告代理店を経営しとってね。大口顧客は某パチンコチェーンやけど、ここ4、5年、チェーンの業績が低迷。それで代理店も資金繰りが悪なって、彼女も辛そうやったわ」

 とサロンの会員が明かす。

「それが、去年くらいからお姉さんの機嫌が良うなったんや。“代わりの金づるを掴んだらしいで”なあんて話しとったら……」

 それが“日大”だったというわけ。弟が日大理事に就任したのは昨年秋。なるほど、ビルのポストには「日本大学校友会大阪支部」なんて表札もある。張り紙が貼ってあり、「郵便物は6階の会社へ」。井ノ口氏が代表を務める会社である。そもそも“日大ビル”というべきこのビルそのものが氏の所有なのだ。氏は7月4日に理事を辞任したというのだが……。

 1階には、6月まで“1杯900円”の高級野菜ジュース店が居を構えていた。

「ジュース屋の前はケーキ屋。経営者は一緒やね」

 と近所の主婦が語る。

「どっちの店もお客さんおらんくて、不思議やな思てたんやけど、あそこは卸しがメインやったらしいよ」

 実はこの店も“日大”印だった。先の会員によると、

「井上元コーチの実家が経営していた店ですわ。『日本大学特製バウムクーヘン』というんを、ここから大学に納めてました。今はもぬけの殻になってます」

 夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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