総裁選から逃げる「小泉進次郎」の胸算用 目指すは“河野モデル”?

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目指すは河野モデル?

 小泉氏の盟友であり、彼の心中を知る自民党議員は、周囲にこう解説している。

「進次郎さんも『次の次』を見据えて動かないといけないから難しいんだよ」

 前出の政治部デスクがこの発言の「絵解き」をする。

「次の次、つまり2021年の総裁選では、小泉さん自身の出馬を含め、彼がより大きな役割を担うのは間違いない。大臣も党の要職も経験しないで総理候補なんてあり得ません。結局、いくら人気者の小泉さんでも、敗色濃厚な石破さんを無鉄砲に支持することはできず、安倍3選後の自身の『処遇』を意識せざるを得ないというわけです」

 小泉氏の取材をしている政治部記者が続ける。

「彼は20年の東京五輪後が自分たち世代のスタートだと考えています。しかし今回、安倍総理とガチンコで戦うと、3年間干されてしまう危険性がある。それは避け、やはり反原発などで政権に批判的だったものの持論を封じて入閣した、河野太郎外相のようなモデルを目指す可能性もゼロではないでしょう」

 安倍総理か石破氏か。いずれにせよ、「ハムレット小泉氏」の結論は9月のギリギリまで持ちこされそうで――。かくして、永田町では波乱なき「記録的冷夏」が続きそうなのだった。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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