ドラフト上位確実の「大阪桐蔭」根尾&藤原、スター候補「報徳」小園 第100回「夏の甲子園」怪物たちにつく値札

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往年の田淵のように…

 丈夫な身体はいい選手の必須条件だ。その点、花咲徳栄の野村佑希は恵まれている、と野球の専門誌記者。

「185センチ87キロと、かなりいい体格です。もとは内野手ですが、今夏は投手。最速144キロのボールとパワフルな打撃でプロのスカウトを唸らせる逸材です。2年生だった昨夏の甲子園で2本塁打を含む6長打を放って、打率5割2分。それでプロスカウトの目に留まりました。埼玉大会では、相手の外野陣がフェンスギリギリまで下がる“野村シフト”を敷いたほどです」

 U18代表候補。高校通算56本塁打を誇るスラッガーがエースとして甲子園に登場、というわけである。しかし、先の安倍昌彦氏の見方はちょっと違っている。

「チーム事情で投げるのでしょうが、打撃に専念できる外野かファーストを守ってほしい。なんといっても、彼は往年の田淵幸一のように、大きくてきれいな放物線を描くホームランが打てるバッターです。あのスイングは教えられて身につくものではありません」

 チームは2回戦で惜しくも敗退。2試合連続の2ランを放った野村は、“もう1回ホームランを放ちたい”とプロへの意欲を見せている。

(2)へつづく

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

特集「スカウトの目が血走る! 第100回『夏の甲子園』怪物たちにつく値札」より

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