外国人の医療費「横取り」を許すな ノンフィクション作家・福田ますみ氏が解説
保険制度の抜け穴
保険料では賄えず多額の税金を投入して維持している国民皆保険。その制度の抜け穴を見つけて外国人が次々医療費を手にしているという。ノンフィクション作家の福田ますみ氏がその実態を解説する。(以下、「新潮45」2018年9月号より転載)
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我が国では、加入している医療保険の保険証を病院の窓口で提示しさえすれば、だれでも等しく一定の自己負担で、質の良い医療サービスを受けることができる。私たちはこれを当たり前のように享受しているが、世界広しと言えども、これほど充実した公的医療保険制度を備えた国はまずないと言っていい。...