公立中学? 中高一貫校? 大学付属? わが子を進学させるべきはどっち?
分の悪い公立中高一貫校だが…
公立中高一貫校の適性検査は塾に通わなくても対策できると、当初は言われたが、現状を見る限り、本気で合格したいのなら、何らかの形でプロの力を借りなければあまりに分が悪い。しかも公立中高一貫校の適性検査は同日に実施されるので、1校しか受けられない。2年間をかけて対策しても、不合格に終わる確率のほうが高いのだ。
その点enaでは、enaで公立中高一貫校対策をして惜しくも不合格になった生徒に対し、中1の授業料を免除する制度を設けている。そのままenaで勉強を続け、高校受験に備えるのだ。中学生になるまで受験勉強をしたことがない生徒に比べ、12歳で真剣に受験勉強に取り組んだことのある中学生の高校受験勉強への取り組みは違うと、enaの関係者は言う。実際、そういう子供たちが高校受験で都立進学校に合格をする流れができており、enaでは、都立中学だけでなく、都立高校の合格実績も伸びたのだ。
つまり、公立中高一貫校受験は構造的に分の悪い戦いではあるが、長い目で見れば、そのためにした努力は決して無駄にはならないということだ。しかも、現在議論が続いている大学入試改革で、センター試験に代わって実施される予定の大学入学共通テストの試行テストの出題傾向が、公立中高一貫校の適性検査にそっくりだったことも話題になっている。12歳での適性検査対策が、大学入試改革以降の大学入試対策にもなるかもしれないのだ。
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