“指導でなく言葉の暴力” パワハラ被害「水球女子日本代表」父の憤り

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 前回の2014年アジア大会で銀、18日開幕の今大会では金の期待がかかる水球女子日本代表。そのチームの主力選手がパワハラ被害を受けた(第三者委員会の調査では認定されず)。“加害者”は日本オリンピック委員会(JOC)から手当を貰っている指導者。本誌(「週刊新潮」)はその様子を収めた動画を入手した。

 7月16日から横浜にある日体大の屋外プールで合宿を行っていた代表チーム。“事件”は18日夜の練習で起きた。

 代表スタメンチームが日体大女子チームと練習試合を行っていた最中、突然けたたましい笛が鳴り響いた。笛の主は、塩田義法・日体大監督(36)。JOC委嘱の専任コーチングディレクターとして毎月公費が支給され、強化スタッフとして別途謝金も出る。この合宿では代表側の臨時コーチでもあった。

「おい、優美! お前、膝蹴り入れたろ!」

 と怒鳴った塩田氏は、プールサイドの隅からツカツカとプールに近づいてくる。

「いや、やってないです」

 と西川優美選手(仮名)は即座に否定。だが、塩田氏は西川選手を指差して、

「沈めて顔面に膝蹴り入れたろ!」

 と畳み掛ける。そして痛がっている選手の方を指差し、

「“やられた”って言ってんだよ!」

 さらに、喧嘩口調で、

「見てたよ、俺。お前、イラついてやったんだろ!」

 と恫喝。そして、反論しようとする西川選手を遮り、

「お前、日本代表がそんなことすんのか?」

 と全く聞く耳を持たず、都合1分以上、一方的にブチ切れ続けたのである。

 結局、この一件と、詳細は省くが男子代表監督がSNSで女子代表チームを批判したことが原因で、選手たちの間に動揺が広がり、翌19日、水球委員長らの判断で合宿は打ち切られた。

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