「第二の地球」候補は40億個! これから期待できる“新発見” 国立天文台教授の「宇宙」最新レポート
国立天文台教授の「宇宙」最新レポート(3/3)
天文学者に衝撃を与えたのが、2016~17年のトラピスト1惑星系の発見です。みずがめ座のトラピスト1と命名された恒星の周りに7つの惑星が発見され、すべてが地球型惑星だったのです。その上、7つのうち3つも、温度環境が地球と似ていて、「第二の地球」候補とされました。こんな例ははじめてです。
天文学の世界では、長い間、星座をつくっている恒星の周りにも惑星があるはずだと考えられてきました。しかし、それを見つけるのは至難の業です。惑星は恒星に対して小さく、自ら光を発していないためにとても微かです。...