巨大宇宙船を捕捉? 銀河系を彷徨う「オウムアムア」 国立天文台教授の「宇宙」最新レポート

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国立天文台教授の「宇宙」最新レポート(2/3)

 2017年には身近なところでも大きな発見がありました。銀河系空間を彷徨っていた天体が発見されたのです。オウムアムアと命名されたこの天体の発見は、大きな衝撃を与えています。

 オウムアムアは、17年10月にハワイの天体望遠鏡によって発見されました。最初は彗星かと思われましたが、後の観測でも彗星のように氷が蒸発してガスを噴く現象が見られません。そこで国際天文学連合は、小惑星に登録を変更しました。ここまではよくある話です。

 ところが、この天体の軌道が正確に決まるにつれ、世界中の研究者の間に衝撃が走りました。...

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