ボクシング連盟「山根明」氏が明かす半生 韓国から密航、息子との極貧生活…
“殺しの軍団”との縁
今回、僕がテレビに出演したのは、脅迫されたから、というのは先程触れたけど、脅迫の電話は今の奥さんが経営しているお店のチーママにかかってきた。「山根に言っとけ、お前、山根に許さん言っとけ」と。
脅迫してきた森田組元組長と出会ったのは僕が19歳くらいの時やったと思います。僕は若い時分、結構ヤンチャでしたから、大阪の玉造(たまつくり)の商店街で1人で6人相手に殴り合いのケンカをしている時、仲裁に入ってくれた人がいてね。その人に森田を紹介されたんですよ。
山口組の“殺しの軍団”と恐れられた「柳川組」の柳川次郎組長にお世話になったのも、まだ僕が20歳になる前でしたね。大阪の天王寺区の小橋(おばせ)いうところの公園で大人2人を相手にケンカしてる時にたまたま柳川さんが通りかかって、「こらぁーっ、お前らなんや、大人が子供相手に2対1でケンカするんか」って言って助けてもらった。その後、人に頼まれて、ボクシング連盟の奈良の組織作りに関わるようになった時、柳川組の関係者が入り込んでいることが分かった。柳川次郎さんにお願いしたら、その人は辞めてくれました。
だいたい、僕のヤクザ関係ばかり批判されて大悪人にされてますけど、告発者側の裏にいる人物もヤクザと深い関わりを持っていますよ。澤谷廣典(ひろのり)いう男で、去年まで近畿大学ボクシング部の総監督を務めとったんですが、コーチを相手に暴力事件を起こしたんで僕が辞めさせました。それで逆恨みして今回の告発の絵図を描いとるんです。この男は山健組の傘下組織の組員みたいなもんで、指はないし、刺青も入っとる。2006年には金銭トラブルの相手を監禁したとして逮捕されていますよ。
〈当の澤谷氏に事実関係を確認したところ、山健組の傘下組織に出入りしていたこと、小指が欠損していること、「タトゥー程度」の刺青があること、そして、監禁事件で逮捕された事実とコーチへの暴力行為も認めた。
告発する側とされる側が互いの過去を暴露し合う――。今回の騒動には権力闘争の側面も透けて見えるのだ。〉
僕はメディアの取材受ける時に言ってるんです。あんたらおかしいんちゃうか、と。澤谷みたいな前科モンが裏で糸引いとるグループの主張をなんで垂れ流すんや、と。彼らは何としてでも僕を追い出したいんでしょうけど、それは10年、100年かかってもできません。私は会長を辞めるつもりは一切ない。悪いこと何もしてませんから。
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