どこも混雑のお盆休みの穴場スポット! 東京駅の”ナイトミュージアム”で涼をとろう

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 猛暑の中、どこにデートに行くのかはなかなかの難題かもしれません。避暑地に行ければいいですが、そもそもそんな場所は近所にそうあるものではありません。

 だから映画館に、という人は多いようですが、2時間ほどで出て行かなければなりませんし、やはり暑さのせいか混雑しているようです。

 大型の商業施設はどうでしょうか。イオンなどは「クールシェア」と称して「涼みに来てください」というキャンペーンを行っています。しかし、イオンは素晴らしい施設ですが、それでも「イオンにデートに行こう」というのは相手を選ぶ誘い文句かもしれません。

 穴場の1つは美術館、それもテレビや新聞で話題沸騰!といったものではなく、もう少し落ち着いて鑑賞できるところです。そういうところに行って、ついでにおいしいものを食べる、という流れはスマートではないでしょうか。

 人気スタイリストの伊藤まさこさんは、新著『美術館へ行こう ときどきおやつ』で、居心地がよい小さな美術館と、鑑賞後の「お楽しみ」として近くで食べられるスイーツを紹介しています。

 紹介されている中で、「インターメディアテク」(千代田区丸の内)は、東京在住の方はもちろん、旅行のついでに立ち寄るにもよいスポットでしょう(以下、引用は同書より)。

 まず、場所がとても便利。東京駅丸の内口から出てすぐのビル「KITTE」の2階です。東京大学の研究資料や学術標本、いわゆる「学術文化財」を展示したスペース、というと何だか堅苦しくてつまらなそうに聞こえますが、そんなことはありません。

 伊藤さんはその魅力をこう語っています。

「一歩足を踏み入れただけで、自分を取り巻く空気がすぅーっと変化するこの感じは、なんなのだろう? 美術館と呼ぶのも違う気がするし、かといって博物館でもないような。どこか懐かしさはあるけれど、どきどきするような楽しさもあって……時おり無性に訪れたくなるのです」

 動物の剥製や骨、植物や昆虫の標本があるかと思えば、民芸品なども並んでいて、館内はどこかファンタジー映画の舞台のよう。「ナイトミュージアム」を連想する人もいるかもしれません。

 その雰囲気づくりに貢献しているのが館内に並ぶ什器の数々。クラシックで骨董品のような味わい深い什器の多くは、実は東大で廃棄されそうになっていたもの。館長がいつかこういう時のためにと、倉庫にストックしておいたそうで、明治から昭和前期にかけての棚やテーブル、椅子などが使われているとのこと。ニセモノでは味わえない歴史の重みを漂わせています。

 広さは3千平方メートル近いので、じっくり見れば数時間は過ごせるうえに、無料なのも大きな魅力でしょう。伊藤さんは、「東京駅の、いえ東京の新名所なのではないかな」と綴っています。

 そして、ここを鑑賞し終わったあとの「おやつ」として伊藤さんが紹介しているのは、2ブロックほど歩いた場所にある「ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー 丸の内」。「場所柄か大人が集うショコラバーです」とのこと。

 もちろん、この界隈は他にも飲食店が数多くあるので、本格的な食事をするレストランにも、軽く一杯飲む立ち飲み屋にも不自由はしません。避暑地に行けない方や、東京に来たものの人ごみと暑さでうんざり、という方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク
http://www.intermediatheque.jp/
開館時間:11:00~18:00(金・土は20時まで開館)
※8/10~18日までは20時まで開館!

デイリー新潮編集部

2018年8月15日掲載

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