「細野豪志」ヤミ献金を仲介、「野田総務相」夫妻はお友だち… フィクサーを直撃
「細野」「野田」「文科省」で浮上したフィクサーの正体(2/2)
“東京医大への裏口入学”“140万円の飲食接待”二つの文科省不祥事では、コンサルティング会社元役員の谷口浩司被告(47)の名も取り沙汰される。その「妻」を名乗る人物が発信するホームページで登場したのが、2007年設立の民間シンクタンク「大樹総研」の矢島義也会長だった(前回参照)。過去には芸能プロダクションに携わりスキャンダルが報じられたこともあったが、やがて、
「官公庁向けの調査業務を担う中で官僚との付き合いができ、彼らを政治家や民間に繋ぐような仕事をしていた」(永田町関係者)
交友関係には、野田佳彦元首相や二階俊博幹事長、菅義偉官房長官……と、広い人脈を築いているという。
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それだけにゴタゴタに遭遇する局面も増えるということなのだろうか――その1が、細野豪志元環境相の問題である。
6月27日、細野氏が昨年10月の衆院選期間中に、JC証券なる証券会社から5千万円を受け取っていたことが明らかになった。
このカネは当初、記載されるべき報告書に存在しなかった。証券取引等監視委員会がこの支出についてJC証券に説明を求めたことで、細野氏は「なし」としていた報告書の借入を5千万と訂正し、それから返却したのだった。
仮にこのカネが選挙で使われていた場合、公職選挙法に抵触する可能性もあるが、細野氏は「政治資金として使う可能性があり、個人で借りた」と釈明し、森本特捜部長も、「立件しない」とオフレコで話し、騒動は収束していく。
しかし、JC証券そのものは24日、金融庁から登録取り消し処分を受けているし、斯界ではこんな評価もある。
「ここの取締役に名を連ねる元代議士2名は元財務官僚で、いずれも矢島会長が率いるグループ会社に在籍していました。会長は細野とも親しく、融資の仲介をしていても不思議ではない」(先の永田町関係者)
その2が、「GACKTコイン」でお騒がせの野田聖子総務相とその夫・文信氏である。
タレントというよりはむしろ実業家のGACKTが広告塔を務める仮想通貨スピンドル。その企画会社に文信氏は密接に関わってきた。同社が金融庁から違法性を指摘されたことを受け、野田氏の秘書は金融庁の役人を野田事務所に呼び、会社の担当者に“説明”させている。
更に、この問題を最初に報じた朝日新聞が金融庁に情報公開請求をしたところ、野田総務相にその事実が筒抜けだったことも判明。挙句、自身が情報公開請求の対象になったと知った野田総務相は、オフ懇でその事実を漏らしてもいた。情報公開請求を司る省トップとしてお粗末にもほどがある振舞だが、
「矢島さんは野田夫妻、そしてGACKTとも知り合いですよ」
と、別の永田町関係者は言うのである。
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