奨学金返済、留学、起業――パパ活女子、それぞれの事情 “ストーカー化”などトラブルも
親は知らない「パパ活」女子の売り手市場(2/2)
新潟県の米山隆一前知事(50)の辞職は、複数の女性に現金を渡して関係をもった「パパ活」がきっかけだった。現在、セミナーが開催されるまでにお盛んとなったこの活動、命名主であるデートクラブ「ユニバース倶楽部」によれば、その規模は“男性会員数2408名、女性7591名”(7月28日時点)。女性の大半は20代前半の学生かOLで、多くが奨学金返済のための登録であるという。
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石田美紀さん(26)=仮名=は「パパ活」という呼び名が生まれる前からの経験者だ。早大2年のころ、
「“夢を叶えてくれる紳士を紹介します”と書かれた清潔なデザインのHPを見たんです。“デートするだけで3万〜5万円可能”とも。さすがにご飯だけで5万円とは思いませんでしたが、面接に申し込みました。お金が必要な理由は、“普通のアルバイトでは家賃と生活費でなにも残らない”と答えました。実際、親から仕送りがないと、東京での女子の一人暮らしは本当に大変です。“セックスするんですか”と聞くと、“食事だけでは正直、なかなかオファーは期待できない”と言われました」
さて、登録から1週間、
「50代の経営者からオファーが来て、嬉しくなりました。大金を払う価値があるって認められたわけですから。六本木のホテルで待ち合わせ、高級な串揚げをご馳走になって、食事の終わりに“このあと貴女さえよければ”と言われ、そうなりました。シャワーを浴びて戻ると私のカバンの上に5万円があって、3時間ちょっとでこの稼ぎにテンションが上がりましたね。挙動不審の医者のときは食事までで帰ったし、6時間拘束される商社マンは着信拒否にしたけど、この経営者とはその後、月2回は会ったかな。誕生日にはパソコン買ってくれたり良くしてもらったけど、“この関係を一生続けたい”とか言いはじめ、甘えてくるのが怖かった。いま勤めている大手銀行の内定が出ると、メールで関係を絶ちました」
だが、石田さんは大学を卒業しても、パパ活は卒業できなかった。
「大学の学費を奨学金で払っていたので、月3万円くらい、10年以上も返さなきゃいけない。彼氏との結婚や将来の子供のための貯金を考えると、パパ活って副業として最高なんです。都内のクラブに登録し、10人以上紹介してもらって、気づくと月20万円くらい、安定して稼げるようになっていました。最近は“実はパパ活してたんだよね”という同僚や友だちも現れ、オープンな話題になってきてびっくりです」
とはいえ、やはり違和感は拭えないという。
「どんなに綺麗ごとを言っても、お金とカラダの交換があるわけだから。私、パパ活して後悔してるとは言いたくないけど、彼氏や友だち、家族には死んでも言えない。一生の秘密ができてしまう重さは、始めたときは想像できなかった。“会社にバレてクビになったらどうしよう”とか、不安な気持ちにもなるし」
それでも生活のために割りきるという。
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